長年共に生活してきた愛犬が最近おかしいな。と感じることはありませんか?
「食欲がなくなってきた」
「ぐるぐる回りながら歩き続ける」
「昼間は寝ていて夜に泣き始める」
など、愛犬の変化が気になる方もいるのではないでしょうか。しかし、これらの症状はどれも高齢期の犬には珍しいことではありません。
今回は、高齢期を迎え、今まで以上にお世話が必要になった愛犬の為に何ができるのかについてご紹介していきます。
「夜の夜泣きで飼い主の睡眠時間が取れない」「何かおすすめのグッズはある?」などについて気になる方は是非チェックしてください。
老犬の年齢は何歳から?
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成犬は何歳からだと思いますか?
犬は生後約1年で成犬になります。
では、老犬は何歳からでしょうか。
犬は5歳~7歳でシニア犬になる。
実は、「大型犬」と「中型犬・小型犬」では成長のスピードが違います。従って老犬とされる年齢にも幅があるのです。一般的に、大型犬の方が寿命が短く、老犬の仲間入りをする年齢も早いと言えます。
その理由は、体が大きい分、小型犬よりも早く細胞分裂を行うためです。これは、「心臓など臓器に負担がかかる」「癌細胞の発生リスクが高まる」などに起因します。
関連記事:大型犬と小型犬・中型犬の寿命の違い(準備中...)
- 大型犬の高齢期:5歳~6歳(人間年齢:40歳~47歳)
- 中型犬・小型犬の高齢期:6歳~7歳頃(人間年齢:40歳~44歳)
そして老化の症状が顕著に現れるのは、以下の通りです。
- 大型犬・中型犬:7歳(人間年齢:54歳)
- 小型犬:10歳(人間年齢:56歳)
犬のシニア期は5歳〜7歳、そこから徐々に衰えていき7歳〜10歳で症状に気づき始めると言えます。
老犬の為の準備
愛犬が5歳になると同時に、シニア期に向けて準備をすることをおすすめします。
高齢期に向けての準備
- 健康診断に定期的に通う
- シニア期のごはんに変更
- マッサージで血流をよくする
- 食事・水・トイレ・寝床の位置を固定する
①健康診断に定期的に通う
健康診断をして悪いところがないかを定期的に確認しましょう。また、今まで動物病院にあまり行っていないという方は、今のうちに「かかりつけ医」を見つけておくことが重要です。愛犬の状態を熟知した専用の病院を見つけておくことで、処方箋や治療などをスムーズに行うことができ早期治療に繋がります。
初診の場合はまず、精密検査を行うのが一般的です。緊急で受信した場合もスムーズに治療できるように専用の病院を見つけておきましょう。
②シニア期のごはんに変更する。
「食欲がなくなった」というときにスムーズにシニア期用の食事に切り替えられるようドックフードの厳選をしておきましょう。
新しいご飯にすると警戒心から食べなくなる子もいます。今まで食べていたごはんに少しづつ混ぜるなど慣らしておくと良いでしょう。
また、高齢期の最後、終末期には「食べるものをとりあえず与える」ということになります。おやつが好きな子であれば好きなおやつを細かく砕いてあげたり、犬用の流動食などを与えたりと、とにかく生きるための栄養を与えることになります。今のうちに愛犬の今後の食事について考えておくことが重要です。
③マッサージで血流を良くする
高齢犬は徐々に動けなくなっていくため、それとともに血流が悪くなっていきます。人間の手でマッサージをすることで血流をよくし、できる限り自分で動ける期間を長くしてあげましょう。
高齢犬になると犬も性格が変わります。甘えん坊になったり、頑固になったり。認知症になれば体を触られただけで泣き始める子もいるため、成犬のうちにマッサージを慣れさせておきましょう。
④食事・水・トイレ・寝床の位置を固定する
高齢期になると、白内障、緑内障になり、が見えなくなる子もいます。まだ生活環境を認識できているうちに愛犬の高齢期の生活設備を整え、目が見えなくてもたどり着けるように位置を固定しましょう。
高齢犬は温度管理も重要です。体温調節ができなくなるため、室内の温度には常に気を配ります。冬は寒くないように、夏は暑くないようにする必要があるでしょう。気温は21度〜25度が目安です。
大型犬など外で愛犬を飼っている方もいるかもしれません。外は温度管理が難しいため、できるだけ室内で飼えるように準備をしてあげましょう。
「愛犬が室内を嫌がる」「トイレが上手くできない」などどうしても外で飼うしかない場合は、服を着せてあげる、オムツを履かせて室内で飼うなど快適に生活できる環境を整えてあげましょう。
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老犬の夜泣きが急に始まった!?突然の夜鳴きは死期のサイン?死ぬ前?
「急に夜泣きが始まった!死が近づいている?」と不安になる飼い主の方も多いと思います。しかし、結論から言うと、必ずしも夜泣き(夜鳴き)が、死期に近づいているからとは言えません。
2010年以降、医療の発展や食事の質の向上などにより犬の寿命は伸びています。2022年時点の調査で、犬の寿命は平均14.76歳でした。2010年から、プラス0.89歳と徐々に平均寿命が伸びています。
健康な犬の場合でも老化のスピードには個体差がある為、体が不自由になる時期も変わってきます。体が不自由になったために食事や排泄が思うようにできない場合、泣くことで知らせてくれている場合もあるため夜泣きや激しく泣くことが直接的に死期に近づいているとは言えないでしょう。
高齢期になると性格が変わる!
シニア犬になると性格が変わります。
それには犬の本能が関係しており、体が思うように動かなくなり、自分で自分を守る防衛力が低下することが原因です。自分が弱くなったと自覚した犬には「他に頼る」「警戒心が強くなる」などの変化が現れます。それが「甘えん坊になる」「頑固になる(狂暴になる)」などの性格の変化として現れるのです。
自分の要求をかなえるために激しく吠えることもあります。しかし、性格の変化として冷静に対応してあげることが重要です。
病気で何らかの苦痛があったり、認知症であったりと病気が原因で夜泣きをしている可能性もあります。犬は自分の気持ちを人間に伝えることはできないため、病気の発見には病院に連れていくことが必要不可欠です。シニア期に突入したら定期的に病院を受診し、適切な対応をしていきましょう。
老犬の夜泣き(夜鳴き)は認知症のサイン?
犬の認知症は珍しいことではありません。
11歳〜12歳のシニア犬の約27.5%で認知症の症状が確認されています。また、15歳〜16歳になるとその割合は一層拡大し、約67%の高齢犬が認知症であると診断されています。(参考文献:https://petlly.jp/)
ここでは、認知症のサインをご紹介します。
老犬は認知症に何故なるのか。予防法はある?
老犬になるにつれ、認知症になる可能性は高くなっていきます。認知症の原因は、加齢による脳の衰え、障害です。それにより認知機能が低下、問題行動に繋がります。以下で犬の認知症に予防方法はあるのかについて解説していきます。
老犬の認知症の予防方法は?
残念ながら、犬の認知症を予防、改善する方法は明らかになっていません。しかし、認知症は加齢による脳機能障害が原因の一つであるため、日ごろから脳に刺激を与えることで認知症のリスクを下げることができる可能性があります。
老犬の認知症予防法は?
- 外に出す
- 運動して筋力をつける
- 一緒に遊ぶ
- 話しかける
「刺激のある生活を愛犬にさせてあげる」ことが大切です。老犬になるにつれて、筋力が衰え、自発的に運動することが徐々に少なくなります。そうすると脳への刺激がなくなり認知症になりやすくなるのです。外で自然の匂いを感じたり、運動させて筋肉をつけたり、話しかけて刺激を与えたりと一日一日の過ごし方が大切になります。
老犬の夜泣き(夜鳴き)認知症のサイン紹介
ここでは、認知症のサインをご紹介します。「うちの子がなんか変。」と感じたら認知症かもしれません。
下の項目でいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。
認知症チェック
- よく食べて、よく寝るのに痩せてくる
- 同じ場所をぐるぐる回る
- 夜泣きが激しい
- 昼夜逆転している
- 狭い場所に行きたがる、詰まる
- 名前を呼ばれても振り向かない
- 粗相をする
- お座りやお手など教えた技ができなくある
以上の項目で3つ以上当てはまる場合は注意が必要です。認知症の可能性があります!
また、愛犬が10歳以上であればさらに認知症の可能性が高いと言えるでしょう。しかし、これらの行動が必ずしも認知症であるとは言い切れないため、このような症状がある場合は一度病院を受診し、お医者さんのアドバイスを聞くことをおすすめします。
認知症による問題行動で人間の生活に悪影響を及ぼしている場合も、動物病院を受診し、愛犬の適切な医療処置によって解決、和らぐ可能性があります。動物病院を受診しましょう。
老犬の夜泣き(夜鳴き)の原因と対策まとめ
ここでは、夜泣き(夜鳴き)の原因(理由)と対策をまとめています。
以下で詳細を説明していますので、気になる項目だけ見ることもできます。
夜鳴きの原因 | 対策 |
---|---|
認知症 | 日を浴びせる・昼間は寝かせない 動物病院に相談 (医師に相談後)薬やサプリメントを与える |
痛み 精神的な苦痛 | 動物病院を受診 |
不安 恐怖 甘え | そばにいる・一緒に寝る 飼い主の匂い付きのものを与える 湯たんぽを使用 |
生活環境への不快 | クッション性の高い寝床にする 窓際に寝床を置かない 飼い主の匂い付きのものを与える |
要求 | 要求ごとに対策が異なる |
老犬の夜泣き(夜鳴き)の原因
ついに!ウチも子も夜泣きが始まった!
夜泣きが始まると焦ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。犬は1歳前後で成犬となり、5歳頃にはシニア期に入ります。年齢とともに筋力が落ち、脳の働きが衰え、自分で思い通りに動けなくなると吠えたり、泣いたりして飼い主に要求を伝えようとする子も多いです。
ここでは、「老犬が夜泣き(夜鳴き)をする理由」についてご紹介します。
老犬の夜泣きの原因
- 認知症
- 精神的な苦痛・痛み
- 不安・恐怖・甘え
- 生活環境への不快
- 要求
老犬の夜泣きの原因は主に上記の5つが挙げられます。
【老犬の夜鳴き】原因①認知症
老犬の夜泣きの原因のひとつは「認知症」によるものです。
認知症、正式には認知機能不全症候群(高齢性認知機能不全)と言います。加齢とともに脳の認知機能が衰え、複数の特徴的な行動障害を引き起こします。
その特徴的な行動障害の中に「激しく泣く・吠える」といった行動が含まれます。
愛犬が最近おかしな行動を取ったり、性格が変わったかもと感じたときは、認知症になっているかどうかの検査をしてみましょう。
検査では、血液検査、尿検査、ホルモン検査を必要に応じて行い、検査していくことができます。また、MRIで脳を撮影することで大脳新皮質の萎縮や、脳室の拡大が顕著に見られ、そこからも診断をすることができます。
DISHAAの認知機能評価シートで、認知症かどうかをセルフチェックすることもできますよ!
URL:https://www.purinainstitute.com/ja/science-of-nutrition/advancing-brain-health/cognitive-dysfunction-syndrome
ただし、認知症の可能性の度合いを知る目安としてご使用ください。
認知症の症状が出ていても違う病気や疾患などが原因であることも考えられるため、愛犬の行動が気になる場合は必ず動物病院で診察を受けましょう。
【老犬の夜鳴き】原因②病気や病気などによる苦痛・痛み
老犬の夜泣きの原因には、「苦痛」によるものがあります。犬は私たちに身体の異変を伝えることはできないため、痛みや何らかの苦痛などを吠えたり、泣くことで伝える場合があります。
夜泣きだけでなく、一日中泣いている場合は、特に要注意です。動物病院を受診し、体に異変がないかを明確にすることが重要です。
病気などによる苦痛や痛み変形性関節症
老犬になるにつれて、血行が悪くなり、関節が固まっていくことがあります。筋力も衰えるため、益々、身体は動かなくなり、悪循環に陥ります。
変形性関節症って知っていますか?
変形関節症とは、関節や軟骨などが損傷したり、変形したりする病気のことです。関節症は痛みを伴うため、歩いたり、寝返りを打つ際に痛みが生じ、泣くことがあります。
ケガや肥満により、肘や膝に負担がかかって、変形性関節症になることが多いですが、中には加齢によって変形性関節症を患う犬もいます。
大型犬は肘に負担がかかりやすく、小型犬は膝に負担がかかりやすいです。
どちらも犬が歩く上では重要な関節であり、関節症になることで痛みが生じ、歩くことを嫌がるようになります。そして運動不足による肥満化、筋力不足による認知症発症率を増加させることにもつながります。
前庭(ぜんてい)障害・前庭疾患
バランスを保ったり、まっすぐ歩くことができるのは、体の平衡感覚を司る器官がしっかりと働いているからです。この平衡感覚を司る器官をまとめて「前庭系」と言いますが、加齢が進むとこの「前庭系」に異常が生じ、まっすぐ歩けなくなったり、倒れてしまうことがあります。これを前庭障害や前庭疾患と言います。
嘔吐をしてしまう子もいます。
歩きたいけど歩けない。倒れてしまう。といった症状が出たときに、思い通りにならない苛立ちから泣いてしまう子もいるようです。歩きやすいようにお尻を持ち上げてあげたり、歩く方向を補助してあげたりとフォローをしてあげることが求められます。
前を向けず、頭部が下に向いてしまうことで方向が認識できなくなる子もいます。
前庭障害を知って置くことで、歩けなくなり、突然嘔吐してしまっても冷静に対処することができるでしょう。
「前庭障害かな」と思ったら、焦らず動物病院へ連れていき、適切な診断をしてもらうことが重要です。
床ずれ
寝たきりのわんちゃんに多いのが「床ずれ」です。寝たきりの犬は通常、飼い主が定期的に寝返りを打たせてあげるのが一般的です。同じ向きで長時間寝たままでいると、体重のかかる部分が圧迫され血行が悪くなり、炎症を起こしたりしてしまいます。
炎症が起きた皮膚は痒みを伴う場合がありますが、悪化すると、最悪の場合、皮膚が壊死したり、水ぶくれになり痛みを伴います。
夜寝ているときに夜泣きを始めたり、普段同じ体勢で寝かせてる愛犬が鳴いたときは、寝返りを打ちたいからかもしれません。
向きを変えてあげたり、一度立たせてあげたりと体勢を変えてあげることが重要です。
寝たきりの愛犬の皮膚に炎症を見つけたら、悪化する前に動物病院に連れていき適切に治療を行ってくださいね!
【老犬の夜鳴き】原因③不安・恐怖・甘え
老犬になると、視覚や聴覚が衰え始め、犬自身も自分が弱くなってきたことを自覚し始めます。そして周囲の状況も把握できなくなるため、いざと言う時に守ってくれる飼い主がそばにいないと不安に感じてしまうのです。
今まで自分で出来てきたことができなくなることで「不安」や「恐怖」を感じ、夜泣きをする子がいます。
また、気にかけてほしいという「甘え」から泣く子もいます。
愛犬が夜泣きを始めたら、身体が衰えてきている証拠かもしれません。気にかけてあげましょう。
【老犬の夜鳴き】原因④寝床の環境・寝床の不快感
老犬になると体温調節が上手くできなくなるため、温度や湿度の変化に敏感になります。筋力が衰え、運動不足になると血行も悪くなり体温が上がりません。そのため、寒さに弱くなります。
特に、夜は冷え込むため、主な生活空間である寝床が窓際にある場合は、寒さを訴えるために吠えることがあり、夜泣きの原因になります。
秋や冬に外に連れ出すときも服を着せてあげるなど熱を逃がさないようにする必要があります。
また、寝床の敷物が薄く、床が固いなど寝る環境の不快感で吠えることもあります。温度や湿度、寝る環境の快適さが老犬には重要です。
犬に快適な寝床とは?
- 部屋の温度は25度前後
- 部屋の湿度は50%
- 高温多湿を避ける
- 安心感を与えるため人の気配がする場所に寝床を配置
- 隙間風などを感じにくい場所に寝床を配置
「体温調節」が苦手になる為、温めすぎるのも逆効果です。最適な環境を用意してあげたとしても、季節によって快適さが変化するため定期的に気にかけてあげましょう。
【老犬の夜鳴き】原因⑤身体の不自由を飼い主に要求している
老犬になると身体が不自由になり、今まで自分で出来ていたことができなくなります。そのため、「したいのにできない」状態が多くなり、それを飼い主に伝えるために吠えることがあります。
老犬の夜泣き:何を要求している?
- 空腹
- 喉の渇き
- 排泄
- 動きたい
- 生活リズムのずれなどによるストレス
老犬の夜泣き(夜鳴き)には様々な原因が考えられます。泣き始めたらとりあえず水を飲ませる。歩かせるなどの世話をして可能性を一つずつ、つぶしていきましょう。
空腹やのどの渇き
夕食の時間が早いと、就寝後、夜中に空腹を感じて吠えることがあります。また、夕食後は喉が乾きやすいです。水を飲まないと、喉が渇き、泣くことがあります。また、気温や湿度、体調不良によっても水を要求することがあるので定期的に水は飲ませてあげましょう。
筆者も認知症のわんこを飼っていますが、認知症になるとごはんを食べたことを忘れてしまいます。人間と一緒ですね。
「ごはんくれ!」と定期的に吠え始めるので、少しづつ複数回に分けてご飯を食べさせるようにしています。
ご飯の後は必ず水を飲ませると決めると要求の回数も減るのでおすすめです。
排泄にまつわるもの
老犬になると排泄の回数が増えます。それは、膀胱の収縮力が低下するためです。また、腎臓の機能が低下すると、尿の濃縮力が低下し多尿となります。そのため排泄の回数が増えるのです。
特に、人間同様、犬も年を取ると夜間の尿量が増えます。腎機能の低下により、日中に排出すべきナトリウムを排出しきれず、夜中にも排出しようとするためです。
夜間に夜泣き(夜鳴き)を始めたら、おしっこをしたいサインかもしれません。自力でできないわんちゃんであれば手助けをしてあげましょう。また、オムツをするのもおすすめです。
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オムツをすると排泄をした際の不快感で泣いてしまう場合もあります。オムツを嫌がる場合は、おしっこシートを敷いて、寝床を囲ってしまうのも良いかもしれません。愛犬に最適で快適な寝床と環境を整えてあげましょう。
動きたい・歩きたい
認知症の特徴に「ぐるぐる回る」という特徴があります。また、前庭障害(疾患)になるとまっすぐに歩くことができなくなります。
前庭障害とは?
前庭疾患とは、体の平衡感覚を司る「前庭系」という器官に異常が生じ、まっすぐ歩けなくなったり、倒れてしまうこと。これを前庭障害や前庭疾患という。
「歩きたい」「立ちたい」けど「できない」と言う時に吠えてしまうことがあります。また、夜寝ているときに寝返りを打ちたいときも吠えることがあります。就寝後、夜泣き(夜鳴き)を始めたら、一度体勢を変えてあげましょう。また、ぐるぐる歩き回る場合も、円形のサークルや、子供用プールなど、ぐるぐる回りやすい環境をつくってあげ、歩かせると夜鳴きが治まる場合もあります。
筆者の家では夜鳴きだけでなく、一日中鳴いていますが、サークルに入れて歩かせると、そのうち疲れて寝落ちます。笑
同じ場所をぐるぐると旋回する場合は、脳の異常(認知症・前庭障害)からくるものや脳腫瘍からくるものがあります。まずは動物病院を受診し、明確な原因を突き止めることが重要です。
ストレス
生活リズムがくずれるとストレスなどで泣き出すことがあります。
日中、ぐっすり眠っていて、夜になると夜泣き(夜鳴き)を始める子も多いのではないでしょうか。
「寝れない!」と吠えているのか。「イライラする!」と訴えているのか...
老犬になると体力が落ちるため、日中も寝ていることが多くなりますが、その結果、昼夜逆転してしまうことがあります。
特に室内で飼っている場合は老犬になると日を浴びることも少なくなるでしょう。日を浴びないと体内時計が乱れ、夜中に起きてしまうことがあります。そして、夜中、身体の不調で眠ることができない子でも、夜寝れない状況が続くと、今度は反対に睡魔で日中寝てしまい、昼夜逆転を引き起こします。
生活リズムの乱れによって夜泣き(夜鳴き)をする場合は、日中に、日を浴びたり、話しかけたり、マッサージしたりと刺激を与えることが重要です。
昼夜逆転した生活を送っているとストレスも溜まりやすくなります。夜に激しく泣くときは生活リズムのずれによってストレスを感じている可能性があります。要求があって夜泣きをしている訳ではないため、なだめるのがとても難しいです。
オムツの不快感がストレスになることも
排泄が立ってできなくなってしまったわんちゃんに多いのは、オムツの不快感で泣き出す場合です。
おしっこをしてしまうとおむつが蒸れて不快に感じるわんちゃんも多いです。毎回オムツを変えるのが難しい場合は、就寝時ケージに入れるなどの工夫をしましょう。
老犬の夜泣き(夜鳴き)の対策
老犬の夜泣き(夜泣き)の原因はたくさんあります。どうしても泣き止まないと言う時は、一つずつ可能性を潰していきましょう。以下では、夜泣き(夜鳴き)への対策をご紹介します。
老犬の夜泣きの対策
- 認知症
- 精神的な苦痛・痛み
- 不安・恐怖・甘え
- 生活環境への不快
- 要求
【老犬の夜鳴き】の対策①認知症の場合
老犬の夜泣きの原因が認知症の場合は、夜なのに昼と勘違いして吠えている可能性があります。
認知症のサインは?
- よく食べて、よく寝るのに痩せてくる
- 同じ場所をぐるぐる回る
- 夜泣きが激しい
- 昼夜逆転している
- 狭い場所に行きたがる、詰まる
- 名前を呼ばれても振り向かない
- 粗相をする
- お座りやお手など教えた技ができない
認知症で夜泣きが止まらない場合は、昼夜逆転の生活を元に戻すための対策が必要です。
認知症による夜泣きの対策
- 昼間外に出して日を浴びさせる
- できるだけ寝せないようにする
- 動物病院に相談
- ★動物病院に相談後★サプリメントを与える
昼夜逆転している場合は、体内時計の乱れを修正する必要があります。体内時計を元に戻すには、「日中に日の光を浴びる」ことが重要です。朝起きて日の光を浴びせると体内時計がリセットされ昼夜逆転の生活が戻る可能性があります。
ちなみに!朝に日を浴びると、お昼寝をしても体内時計は崩れません。
また、老犬になると体力、脳ともに衰えるため、刺激を受けにくくなります。刺激を受けないとずっと寝ている状態が続き、昼夜逆転を引き起こしやすくなるのです。そのため、日中は、「外に出す」「歩かせる」「声をかける」など刺激を定期的に与え、なるべく寝かせないようにしましょう。
そして、何よりも認知症になっているのかの明確な判断のためにも一度動物病院を受診しましょう。お医者さんから愛犬にあったアドバイスを貰えるかもしれません。また、夜泣きがどうしても治まらないと言う時には、サプリメントを勧めることがあります。お医者さんとの相談の上、サプリの服用を検討しても良いでしょう。
注意:睡眠薬や安定剤。サプリメントは絶対に自己判断で与えないようにしてください。愛犬の潜在的なアレルギーや混ぜてはいけない物質が体内で混ざることで突然意識を無くしたり、重体になることもあります。必ずお医者さんに相談してから与えましょう。
【老犬の夜鳴き】の対策②痛みからくる場合
老犬の夜泣きの原因が痛みからくる場合は、飼い主だけでは絶対に解決できません。
痛みによる夜泣きの対策
動物病院を受診
何を試しても夜泣きが治まらない場合も、老化からくる痛みや病気による痛みの可能性があります。痛みの原因が何なのかを明確にし、適切な対処法を見つけるためには動物病院の受診が必要不可欠です。
動物病院を受診することで、痛み止めを処方してくれる場合もあります。
愛犬が長期間苦しまないためにも痛みの原因を早期に見つけ対応してあげましょう。
関節炎を引き起こし一日中痛みと戦うわんちゃんの為に飼い主が毎日、海に連れていくようにしたなんてエピソードもあるんですよ。水中では、浮力により関節痛を和らげる効果があります。
痛みの原因が何なのかによって対処法も変わってきます。
【老犬の夜鳴き】の対策③不安や恐怖、甘えの場合
本能の一つに「警戒本能」があるため、犬は常に敵の存在を意識しています。
老犬になると、筋力が落ち、体力も落ち、身体が不自由になります。いざ敵が来た時に自分だけでは適わない環境下では、飼い主の存在が必要不可欠なのです。いくら安全な場所でも、警戒心はなくならない為、「不安」や「恐怖」から夜泣きをしてしまうわんちゃんも多いです。
「不安」や「恐怖」による夜泣き
- 常にそばにいる(同室で過ごす)
- 一緒に寝る
- 飼い主の匂いのついたものをそばに置く
- 湯たんぽを使う
一緒に寝るのが難しい場合
「不安」や「恐怖」からくる夜泣きの場合は、飼い主さんの存在を近くに感じることで治まります。一緒に寝ることができない場合も、同室で就寝することで安心することができるのでおすすめです。
飼い主が常にそばにいるというのはなかなか難しいです。そんな時は、飼い主さんの匂いが付いた布やぬいぐるみを一緒に入れてあげるとぬくもりを感じ安心してくれることもあります。
老犬におすすめのグッズ:湯たんぽ!
誰かのぬくもりって安心しますよね。
犬も、ぬくもりを感じることで安心します。人肌の温かさの湯たんぽを寝床に置いてあげることで安心して眠ってくれる子もいます。
湯たんぽには様々な種類があり、レンジで温めるものや電気タイプのものがあります。また、湯たんぽ型のものや、マットの形のものなど様々な形のものがあります。愛犬に合わせて選択してくださいね。
湯たんぽの温度には十分気を付けましょう。湯たんぽの全体をタオルなどの布で巻いて温度を調節します。低温火傷をしないように気を付けてくださいね。
こちらは電気で温まるタイプの商品です。小型犬だけでなく、大型犬のサイズもございますのでわんちゃんの体型に合わせて選ぶことができます。
「不安」や「恐怖」で咬む場合の対策は?
老犬になると緑内障や白内障を発症し目が見えにくくなったり、視覚を失う子もいます。
犬は元々、警戒本能がある為、目が見えない状態で突然触れられたり、気配を感じると敵だと勘違いし、飼い主を誤って咬んでしまうこともあります。
合わせて、難聴や前庭障害なども重なると手に負えなくなることもあります。
咬むのはどんな時?
- 特定の場所が痛い場合
- 警戒心がある場合
- 脳の疾患
老犬が咬む場合は複数の原因が考えられます。
身体に痛みがある場合、触られたくない場所を触ると噛みつくことがあります。特定の場所を触ると咬む場合は、動物病院に連れていき、異常がないかを確認しましょう。
また、聴覚や視覚を失うと、周りの環境が判らなくなるため警戒心が増します。触る時は慎重に触る、床に振動を与えてから触るなど工夫をしましょう。また、まだ聴覚がある場合は優しく声をかけてから触るのもおすすめです。
咬む時の対策
- 床に振動を与えてから触る
- 声をかけてから触る
- 手に負えなくなる前に動物病院へ
「触る前のサイン」をしてあげることがポイントです。また、動物病院を受診することで安定剤を処方してくれる場合があります。手に負えないと思ったら、まずは動物病院に相談しましょう。
食事や排泄など生きる為の最低限のことが自力でできない場合は、軍手などで手をカバーして触ることもやむをえないでしょう。しかし、触るたびにわんちゃんには負担がかかっているのでなるべく触らないようにするという対処法もあります。
安定剤を飲むとどうなるの?
安定剤を飲むと、「穏やかに起きている」または、「ぐっすり眠る」と言うような状態になります。咬むだけでなく狂暴化した愛犬を四六時中世話をしているのは流石に無理があります。
手に負えないと思ったら動物病院に相談し、安定剤や、睡眠薬、サプリメントなどを服用させて良いかどうか相談しましょう。
【老犬の夜鳴き】の対策④寝床の環境・不快感の場合
夜、寝る時間になると吠えると言う場合は、「寝る場所の不快感」を教えてくれているのかもしれません。
老犬になると身体が固まりやすくなったり、冷えやすくなったりします。これは筋力が落ちることで運動量が減り、血行が悪くなっていくことが起因しています。
従って、愛犬が歳を取るとともに、寝床も合わせて変える必要があります。
寝床の不快感による夜泣きの対策
- 寝床をクッション性の高いものにする
- 寝床を窓際に置かない
- 飼い主の匂いのするものを寝床に入れてあげる
老犬になると筋肉や脂肪が落ちてくるため、同じ向きで寝ていると身体が痛くなってきます。また、血行が悪くなることにより、身体がとても冷えやすいです。
長年使用している寝床では、床板の固さを直接感じてしまう可能性もあるため、クッション性の高い寝床に変えてあげたり、中にタオルを敷いてあげるなど工夫をしましょう。
また、部屋の端に寝床をおいている場合は、隙間風などで身体が冷え、寒さで夜泣きしている場合があるので寝床の位置を変えましょう。
老犬に快適な部屋の温度・湿度
- ・部屋の温度は25度前後
- ・部屋の湿度は50%
老犬になると自分が弱くなっていることを自覚します。突然新しい寝床に変えると警戒して使用してくれなくなったり、反対に夜泣きが激しくなることもあります。寝床を一新する場合は前もって慣らすことができると良いです。徐々に変えていくというのも良いですね。
床ずれを防止する専用クッションもあります!愛犬に合ったものを選んでみてくださいね!
【老犬の夜鳴き】の対策⑤不自由を飼い主に要求の場合
夜、愛犬が泣き始める原因の一つに「要求」をしている可能性があります。老犬になると以前は自分で出来ていたことができなくなり、何かしたいことがある度に飼い主を呼ぶことがあります。
愛犬の「要求」は何なのかを突き止めることが最も重要です。何を要求しているか、その原因を明確にすることで対処法も分かってきます。
「要求」の原因を突き止めるポイントは?
- どのタイミングで夜泣きをするのか探る
- 様子を観察しながら何が原因で何をすると夜泣きが治まるのかを探る
- できる範囲でサポートをする
要求の種類は様々でその対処法も違います。
- 夜中に水が飲みたいのに飲めない→飲み水の高さ、位置を調節する
- 排泄がしづらい・できない→オムツを履かせる。寝床にペットシーツを敷く
要求に対してのサポートにも限界があります。一人でサポートするのがつらいと思ったときは家族に相談したり、ペットシッターを頼るということも重要です。愛犬が快適に過ごせるように、自分自身の生活を維持するために人の手を借りることも重要です。
要求による夜泣きの要因は?
- 空腹
- 喉の渇き
- 排泄
- 動きたい・歩きたい
- ストレス
空腹・のどの渇き
特に認知症の場合、ごはんを食べたことを忘れて泣き出す場合もあります。
昔と同じタイミングでご飯をあげていても、老犬になるとそのリズムが崩れ、空腹を感じて泣き出すことがあります。その場合は食べる回数を増やし、一回に与える量を少なくするなどの工夫をしましょう。
また、のどの渇きについても、ご飯を食べた後に毎回与えるなど与える時間を工夫すると泣き出すタイミングなどを把握することができ、コントロールできるようになります。
排泄
筋力が落ちると自力で排泄ができなくなる犬もいます。
オムツをするなど漏らしても大丈夫なようにしましょう。また、寝る前に外に出して排泄をさせてから寝るようにするとだいぶ落ち着きます。
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動きたい・歩きたい
認知症の犬は、ぐるぐる回りたがります。長い時は2時間以上回り続けることもあります。
夜中に2時間も面倒を見るのはつらいですよね。。。
夜にぐっすり寝てもらうには、日中にできるだけ寝かせないことが重要です。昼夜逆転すると日中ぐっすり眠り、夜に活動的になってしまいます。
どうしても対応できない場合は、サプリメントや安定剤、睡眠薬を使用するという方法もあります。老犬になると病気が増え、病院から薬を処方されているわんちゃんもいるかと思います。サプリメントや安定剤など薬を使用する場合は必ず動物病院に相談し使用しても良いかどうか確認をしましょう。組み合わせて飲んではいけない薬もありますので与える際は十分に気を付けてください。
病院の先生から許可が出ないと購入できない薬もあるほど飲み方によって危険なものもあります。
インターネットで見つけたサプリメントもお医者さんに飲んでも良いか必ず確認をとってくださいね!
生活リズムのズレの場合生活リズムを整える
ストレス①生活リズムのずれ
老犬になると昼夜逆転するわんちゃんが多いです。ストレスが溜まり、吠える子も多いでしょう。
この場合も「日中寝かせない」「サプリメントや安定剤、睡眠薬」を使用するという方法があります。「僧帽弁閉鎖不全症」など心臓病を患っているわんちゃんは心臓が弱っているため相性の悪い薬を処方すると危険な状態に陥る場合もあります。気をつけましょう。
サプリメント、安定剤、睡眠薬などを使用する場合は必ず動物病院の先生に相談の上使用してください。
生活リズムのずれの対策
- 日中寝かせないようにする
- サプリメント、安定剤、睡眠薬などを与える
日中愛犬がウトウトしてきたら、撫でたり話しかけたりしてできるだけ寝かせないようにしましょう。
ストレス②オムツの不快感
夜中にオムツの不快感で泣き出してしまう場合は、シートを敷き詰めたケージで囲っておくのが良いでしょう。また、寝床も洗いやすい毛布などにするとすぐに洗えるためおすすめです。
おしっこをしても床に沁みないのは助かりますね。また、吸収したおしっこを簡単に洗い流せるのでおすすめです。
安い値段で複数枚セットになった商品もおすすめです。おしっこで濡れてしまってもすぐに代えがあれば助かります。
老犬の夜泣き(夜鳴き)の対策グッズ編
老犬の夜泣きにおすすめのグッズをご紹介します。
愛犬を一人で介護するのはとても大変です。家族やペットシッターを頼ったり、老犬介護に便利なグッズを使用することでひとりでは解決できなかったことも解決できたり楽になったりします。
以下で老犬の夜泣き・介護におすすめの商品をご紹介します。
夜泣きおすすめグッズ①防音ケージ・シート・マット
老犬の夜泣きは、愛犬の「助けて!」のサインです。夜泣きが激しくなったら、どうしたら泣きやむかを考え、泣きやむまで付き合ってあげるのが正しい対処法です。
しかし、近隣住民からのクレームやどうしても少しの間だけ見ていられないなど、夜泣きに対応できないときもあります。そのような時は一時的に防音ケージに入れて夜泣きを聞こえにくくするという方法があります。
防音ケージ
防音ケージを利用することで、夜泣きの声を小さくすることができます。わんちゃんの中には抱っこをしていると大人しいのに、寝床に下すと泣き出すわんちゃんもいます。飼い主がトイレにいきたい時など、少しの間我慢してもらう際に防音ケージが便利です。
あくまで、一時的なものとして利用ください。夜泣きに対して対応しないというのは×です。
防音カバーはおすすめしません。
「寝床が明るいと寝れない」というわんちゃんであれば、ケージにカバーをかけるという方法もあるでしょう。
しかし!防音のためにケージカバーを買うというのはあまりおすすめできません!
インターネットショップで紹介されているケージカバーの中には、「防音」と書かれたものも多く存在しますが、購入した方の評価を見るとほとんど良い評価がありません。
※以下のコメントは「防音」の記載があるグッズから参照しています。
ケージカバーは「通気性」「保温効果」「防音」「虫よけ」など様々な用途や特徴がありますが、ほとんどの場合「防音」と書かれていても期待した効果は得られない可能性が高いため避けた方が良いでしょう。
また、犬用のケージオーダーメイドしてくれる会社が販売している防音カバーがありましたが、お値段が〇十万しました。同じ値段を払うのであれば、防音ケージを買った方が経済的です。
あくまで筆者の意見です。
夜泣きおすすめグッズ②防音マット・防音シート
「防音ケージは高すぎて買えない!」と言う方は、防音シートや防音マットを買うことをおすすめします。
愛犬用の部屋がある場合や、一緒に過ごす部屋が限られている場合は、壁全面に防音シートやマットを貼り付けるのもおすすめです。
また、防音マットは分厚いものが多いですが、防音シートはマットと比較して薄く扱いやすいのが特徴です。防音シートであれば多少、防音の精度は落ちますが、いつも使用しているケージを覆うようにシートを加工し使用することもできます。
防音マットは防音性が高いのが特徴です!反対に、防音シートは、防音マットに比べて「防音効果は落ちますが、薄いので加工しやすく柔軟にいろいろなところで使用できます。
用途別に使い分けても良いですね。防音ケージよりも安価なため、コストを抑えたい人におすすめです。
一度試しに使用してみるというのも良いですね!
夜泣きおすすめグッズ②老犬用のクッション・寝床
寝床が快適でないというのも夜泣きの原因の一つです。快適な寝床を用意してあげることで夜泣きの防止につながることもあります。
ここでは用途別の老犬用ベッド・寝床をご紹介します。
おしっこが漏れても大丈夫!洗いやすさ重視のベッド
老犬になるとトイレの場所が分からなくなる子も多いため、オムツを履かせる飼い主の方も多いのではないでしょうか。
オムツの不快感から夜泣きをする子もいますが、オムツをしないと知らないうちにお漏らししてしまい、寝床が汚れることも多いです。
寝たままおしっこしてしまう老犬もいます!
そんな時におすすめなのが「洗いやすさ」を重視したベッドです。
また、洗いやすいベッドの上におしっこシートを敷いて使用しても二重でカバーできるので安心ですね!シートを敷いていればおしっこを吸収してくれますし、万が一漏れてしまっても洗いやすいベッドならすぐに洗えて楽ちんです。
老犬の身体に配慮した、関節に優しいベッド
老犬になると血行が悪くなり、筋肉量も落ちていくため関節が固まっていきます。マッサージをすることで多少解消されますが、ベッドを変えることで関節への負荷を軽減することもできます。
特に寝たきりのわんちゃんにはおすすめです。定期的に寝返りを打たせてあげるのはもちろんですが、寝ている時にもクッションが身体にかかる負荷を軽減してくれます。
老犬の首をサポート!顎のせありのベッド
老犬になると筋力が低下し、頭を支える力がなくなります。そのため首が下がり常に下を向いた状態になってしまいます。
頭は最も重たい部分です。前を向きたくても向けなくなるので定期的に頭を上げ、飼い主さんの顔を見せてあげてくださいね!
頭が下に下がってしまった子におすすめなのが枕がついているベッドです。
これを使用することで筋力は元には戻りませんが骨が曲がるのを防いだり、認知所のわんちゃんであれば脳に刺激を与えることができます。首が下がったままだと常に下を向いている状態です。定期的に頭を起こしてあげてくださいね。
人間と同じ目線で、介護も楽々重視の人間用赤ちゃんベッド
老犬になると犬自身、自分が弱くなってきていることを自覚し始めます。その結果、今までの性格が変わることもあります。弱くなったことで、防衛心が強くなり頑固になったり、すぐに噛みつくなど狂暴になる子もいれば、守ってくれる飼い主が常にそばにいないと不安になり、甘えるようになったり、夜泣きが激しくなる子もいます。
飼い主の存在を常に感じられるように人間用の赤ちゃんベッドを使用するという方法もあります。
人間用ベットは高い位置にベッドがあるので、常に飼い主が見える状態にすることができます。
介護グッズを下に収納することができるので、ベッドのサイズ分のスペースがあれば部屋の中ですっきりまとめることができますよ。
折りたたみできる赤ちゃん用ベッドもあるので、出したり閉まったりが面倒でない方はこちらもおすすめです。
夜泣きおすすめグッズ③お散歩グッズ
老犬になると筋力が衰え、徐々に歩けなくなっていきますが、それでも、「運動させること」は重要です。また、「歩きたいのに歩けない!」と身体を動かせないストレスで夜泣きをする子もいます。運動をすることで適度に疲れ、夜泣きが治まる場合もあります。
運動させることで、得られるメリットはたくさんあります。愛犬が関節症や心臓病などを患っていなければ、できるだけ運動をさせてあげましょう。運動させることができない場合も外に出して外の日を浴びせたり、外の空気を吸わせてあげましょう。
不安な場合は動物病院に相談して、どれくらい運動させて良いか聞いてみてくださいね!
【老犬】運動のメリット
- 認知症の予防
- 関節症・関節炎の予防
- 心臓病の予防
- 肥満防止
- 免疫力を高める
上記のように運動をすることで様々な病気の予防に繋がります。
また、血行を良くすることで身体全体が温まり免疫力を高めることにも繋がります。
予防 | 解説 |
---|---|
認知症 の予防 | 運動は脳への刺激になり認知症の予防や抑制に繋がります。また、外で日を浴びることや外の匂いを嗅ぐことでより脳への良い刺激になります。 |
関節症 関節炎 の予防 | 関節症や関節炎になる原因の一つに「筋力の衰え」があります。運動をすることで関節を支えている筋肉を鍛えることができます。 |
心臓病の 予防 | 肥満は心臓疾患や、呼吸器疾患の原因になります。運動をすることで肥満防止になる為、心臓を強くするだけでなく、心臓に負担を与える肥満の防止に繋がります。 |
肥満はそのほかにも関節に負荷を与え関節症を引き起こしたり、糖尿病などの原因にもなります。運動をすることで肥満防止ができ病気の予防にも繋がります。
しかし、老犬になると様々なことが不自由になっていきます。そして歩くこともその一つです。
介護用お散歩グッズ紹介!
老犬になると筋力が衰え自力で歩けない子も多いですが、運動をしないとストレスが溜まり、夜泣きにつながることがあります。
自力で歩けなくなった子も歩行をサポートするグッズを使用することで歩くことができるようになります。
以下では、場合別にお散歩グッズをご紹介します。
ハーネス
ハーネスもいろいろな種類がある為、愛犬に合わせて選んでくださいね。
歩ける子
歩けるわんちゃんで気を付けたいのが、「首を締め付けない」ことです。首輪にリードを通すタイプのものは知らないうちに首に負担がかかり、痛めることがあります。できるだけ胴体でリードを固定するものを使用し、首に負担をかけないようにしましょう。
歩けない子
筋力が弱り、歩けなくなった子には胴体や足をサポートしてくれるグッズを使用して歩行を補助してあげましょう。
老犬になると足腰が弱くなる子もいれば腰が持ち上がらない子、前足が動かなくなる子など、筋力が低下する箇所も様々です。サポートする箇所に合わせてグッズを選びましょう。
歩行サポートグッズ
- 前足サポートタイプ
- お尻もち上げタイプ
- 全身持ち上げタイプ
- 歩行器
- ベビーカータイプ
腰・お尻・全身など部分でサポートができるハーネスが販売されています。愛犬に合わせて使用してください!
※ここでは、amazonでたくさんの評価コメントがあり、且つ、星が多い商品を紹介しています。
前足サポートタイプ
前足をサポートするタイプのハーネスです。首輪とは違い、同体でハーネスを固定するため首にかかる負荷が軽減されます。
筋力が低下し始めると、体の中でも特に重い頭が下がってきてしまうわんちゃんが多いです。
歩くと重心が前にいき、転んでしまうわんちゃんは、胸部から前足にかけて補助ができるハーネスがおすすめです。
お尻もち上げタイプ
同じく、足腰が弱ったわんちゃんにおすすめなのがお尻持ち上げるタイプのハーネスです。
前足にまだ力が入る場合は、お尻だけサポートできるハーネスがお勧めです。
全身持ち上げタイプ
寝たきりになってしまったわんちゃんも足を動かすだけで運動になります。できるだけ運動をさせてあげましょう。
手足を動かすだけでも筋力の低下を遅らせるだけでなく、血行が良くなるのでおすすめです。
腰持ち上げタイプ
腰持ち上げタイプは、肋骨部分、胸部のあたりを全体的にサポートするものです。全身を持ち上げるハーネスと似ていますが、装着する必要がないのでとても簡単に利用することができます。
前足、後ろ足で身体を支えられない子に使用します。また、腰を持ち上げるのが難しい子もこのグッズで歩けるようになることもありますのでぜひ試してみてください。
ここではサポートグッズを紹介しておりますが、使わなくなったタオルで自作しても良いですね!
歩行器
愛犬に合わせて、歩行器をオーダーメイドで作成することもできます。
ベビーカータイプ
「ハーネス」は手足を動かすことができるわんちゃんに使用しますが、完全に足を動かせなくなった子もできるだけ散歩に連れて行ってあげましょう。
外の匂いや、日を浴びるだけで気分転換になり、脳への刺激にもなります。認知症の子は特にそうですが、脳に刺激を与えることでボケを予防したり認知症の症状を遅らせることができます。
大型犬用もあります。折りたたむことができるタイプは場所を取らないのでおすすめです。
補助グッズはこちら!
老犬になると元々デリケートな肉球もさらに弱くなり、少し歩いただけでも擦れて血が出たり、乾燥で割れやすくなったりします。
滑り止めの付いた靴下を履かせることで、肉球をカバーし、歩きやすくしてあげることができます。
下記の肉球滑り止めシールは肉球に直接貼るタイプのものです。滑らなくなるのでおすすめですが、「粘着力が強い」という声もありますので使用の際は良く吟味してご使用ください。
おうちの中で歩かせる場合は、床に滑り止め用マットを使用するのも効果的です。
寝たきりのワンちゃんが床ずれしないようにする商品もあります。
寝たきりのワンちゃんは同じ体勢で寝ていると床ずれになることもあります。床ずれ防止のグッズもあるので是非チェックしてください。
夜泣きおすすめグッズ④老犬におすすめのオムツ
老犬用のオムツにもいろいろなタイプがあります。オムツは以下でご紹介しています。
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夜泣きおすすめグッズ⑤睡眠薬・サプリメント
「睡眠薬やサプリメントを使いたい。でも本当に使用して大丈夫なのか。」
どうしても夜泣きが治まらない場合、睡眠薬やサプリメントを使用するか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
薬は使わない方がいい?
「睡眠薬」「安定剤」「サプリメント」など様々なものがある中で、何を使ったら良いのか。そもそも使用してもいいのかどうか不安な方もいるかと思います。
結論!使用しても良いですが、お医者さんに一度相談することが重要です!
ある子には全く問題なく使用できるものでも、またある子には副作用が出てしまうということがあります。主に、薬やサプリメントが使用できるかどうかにおいて、以下のことを考える必要があります。
- 犬種
- 体の大きさ
- 体重
- 年齢
- 持病やアレルギー
- 現在服用している薬やサプリメント
以上のことを把握したうえで薬を服用する量を決めたり、今飲んでいる薬があればそれとの相互作用を考えたり、持病や体質など、わんちゃんの薬の効きやすさ(感受性)を考慮したりして使用できる薬・サプリかどうかを判断します。
少し難しい話ですよね...
一般人の私たちにはとても判断するのが難しいことです。使用したいサプリメントや薬、アロマなどは一度動物病院の先生に相談したうえで使用しましょう。
おすすめの薬やサプリメント・アロマはある?
ここではおすすめの商品をご紹介します。一部の「安定剤」「睡眠薬」は薬ですので動物病院で獣医さんに相談の上、処方して貰ってください。ここでは、サプリメントとアロマについてご紹介します。
リラックス
関節ケア
認知症
★使用する前に必ず獣医さんに相談の上、使用してください。★
関連記事:アロマ準備中...
薬・サプリメントは使用しない方が良い?
薬やサプリメントは正しく使用すれば夜泣きをするわんちゃんの負担も軽減できます。
夜泣きにも体力を使いますからね。
愛犬の負担を軽くするだけでなく、飼い主の生活リズムも整えることができるので、わんちゃんの体質や、生活の環境によっては、お医者さんに進められる場合もあります。
ヤフーの知恵袋ではこんなコメントがありました。
愛犬介護のために、まずは飼い主が身体的にも精神的にも健康でいることが重要です。飼い主のストレスは愛犬にも伝わってしまいます。適切に薬やサプリメント、アロマを使用することで、愛犬も飼い主も幸せでいることができます。
老犬の夜泣き(夜鳴き)が始まった?飼い主がやるべきこと
愛犬が老犬になれば、今まで出来ていたことができなくなるだけでなく、認知症や病気になるリスクも高くなります。
しかし、予め対応方法を知っておくことで愛犬の異常に気づきやすくなったり、突然の変化にも冷静に対応できます。
愛犬が高齢期に入ったタイミングですぐに対応できるよう「飼い主がやるべきこと」をチェックしておくことをおすすめします。また、愛犬の夜鳴きが突然始まった場合も、認知症で泣いているのか、どこかが痛くて泣いているのか、「泣いている理由」を知る必要があります。
以下で、「飼い主がやるべきこと」をご紹介しますので是非チェックしてください。
老犬介護:飼い主が行うこと
- 動物病院を受診する
- 生活環境の見直し
- 寝る前にご飯を食べさせる
- 排泄のチェック
- 防音グッズの準備
【老犬の夜泣き】①動物病院を受診する
夜泣きが始まったら、まずは動物病院を受診します。
そばに行くと泣き止んだり、優しく撫でてあげると泣き止んだりと飼い主がなだめてあげることで泣き止む場合でも、動物病院に相談することをおすすめします。
飼い主が何かしてあげることで夜泣きが治まる場合も、可能な限り動物病院を受診しましょう。なぜなら、夜泣きの原因が何かによって治療法が異なるからです。
認知症で夜泣きが激しい場合は、認知症を遅らせるために昼間に日を浴びせたり、話しかけてあげたりと脳に刺激を与えることで認知症を遅らせることができます。また、どこかが痛くて泣いている時は、薬で治療、場合によっては手術なども必要になってくるケースがあります。
思わぬ病気の早期発見の為にも愛犬に異常を感じたらまずは動物病院に相談しましょう。
愛犬の異常は動画・写真で記録する
愛犬が夜泣きを始めたときは動画に撮って記録しておきましょう。また、足を引きずったり、突然歩けなくなったり、痙攣を起こしたりした時も動画に記録しておきます。
動画に記録しておくことでどのような状態だったのかを動物病院の先生に説明するよりもより分かりやすく伝えることができます。
また、血便や嘔吐などなどをした時も、写真に撮って記録しておきます。
すぐに動物病院に連れていける場合は、便や嘔吐物を持っていきましょう。
【老犬の夜泣き】②生活環境の見直し
認知症や白内障などを併発すると、寝床の場所や排泄の場所を間隔で把握するようになります。そして、老犬になると体温調節が難しくなるため、窓際に寝床がある場合は、夏の昼間の暑さや、冬の夜の隙間風などで体調を崩してしまう場合があります。
寝床が窓際や部屋の隅にある場合は、場所を変更し、温度や湿度が変わりにくい部屋の中心に生活スペースを移してあげることをおすすめします。
ケージに入れている場合、冬であれば床暖房を設置してあげたり、ケージを毛布で包み風が通らないようにしたりと工夫するのがおすすめです。夏はエアコンをつけっぱなしにし、暑くならないよう工夫しましょう。
【愛犬の夜泣き】③寝る前にご飯を食べさせる
認知症になると夜泣きをする子が多いですが、そのほとんどが「要求」です。
要求は様々ですが、「排泄」「空腹」「運動」などがあります。筆者のわんこはとにかく歩きたい病でした。足腰が弱り自力では歩けないため、補助が必要です。「歩きたい!」と夜中に何度も鳴いていました。
「空腹」も「要求」の一つです。夜中に空腹を感じ「食べたい!」と夜泣きをすることがあります。
夜、「空腹」で泣かないように、寝かせる前に少しご飯を食べさせると良いです。
人間もそうですが、認知症になるといつ自分が食事をしたのか判らなくなるケースがあります。空腹でないのに食事をしたいと泣く場合も。
夕方食事をさせている場合は、少しだけ夕飯を減らし、寝かせる時に残りをあげるようにしましょう。量は変えずに食事の回数を増やします。
筆者の愛犬も認知症です。一日に3回以上食事をします。しかし量は変えていません。一日のごはんの量は変えていないので、「ごはん欲しい!」と泣いたときも安心してごはんを与えることができます。
食事の後は必ず水を飲ませる
「空腹」は泣いて教えてくれることがありますが、「喉の渇き」はなかなか気づくことが難しいです。
水を飲ませるタイミングが分からないときは、「ごはんをあげた時や排泄をした時に水をあげる」と決めることで定期的に水を与えることができます。
筆者の愛犬は、水が飲みたいときに舌をペロペロと動かして教えてくれていました。
そのようなサインがなく、分からないときは、「〇〇をしたタイミングで水をあげる」と決めることで忘れずに水をあげることができます。
老犬になると自力でご飯を食べることや飲み水まで歩いていくことができなくなっていきます。食事や飲水をどう与えるかを考えておきましょう。
【愛犬の夜泣き】④排泄のチェック
老犬になると食事だけでなく、排泄も自力でできなくなっていきます。トイレの場所がわからなくなれば、おむつなどで対応していきます。
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老犬オムツ❘おすすめは?人間用で代用可能?犬に合う介護用おむつ6選
わんちゃんの大きさにもよりますが、約7歳頃から「老犬」になります。老犬になれば決められたトイレ以外の場所で排泄をしてしまうことも。 わんちゃんが排泄をコントロールできなくなったタイミングでオムツに変え ...
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自分で歩けるうちは排泄も自力でできますが、認知症や、白内障・緑内障で目が見えなくなった場合でもトイレにたどり着けるように、トイレの場所は固定することをおすすめします。
寝床と同じですね。寝床、食事の場所、トイレは場所を固定し、愛犬が自力で行けるようにしてあげましょう。
【愛犬の夜泣き】⑤近所に一言挨拶をします
愛犬が老犬になり、夜泣きが激しくなる場合は予め、近隣に住む方々への挨拶をしておきましょう。
夜に大声で吠えてしまうわんちゃんも多いです。近隣住人とのトラブルの原因になってしまうかもしれません。
挨拶をすれば絶対にトラブルにはならないとは言い切れませんが、事情を話しておけばご納得してくださる方も少しはいるはずです。挨拶をするだけで印象が変わるので夜泣きが激しい場合は挨拶をしておくことをおすすめします。
また、近隣には同じ悩みを抱えている飼い主さんもいるかもしれません。思わぬアドバイスをもらえたらラッキーですね。
緊急時の対策:防音グッズの準備
夜泣きが激しくどうにもならないという時もあるかもしれません。万が一の時のために防音グッズを用意しておくのも良いでしょう。いざと言う時のための防音グッズを用意しておくことで気持ちもいくらか楽になるかもしれません。
おすすめの防音グッズは以下でご紹介していますので是非ご覧ください。
リマインダーのメモのアン
【愛犬の夜泣き】絶対にやってはいけないこと:無視と放置は×!叱るのも×!
無視と放置は絶対にしない
★仔犬の夜泣き(夜鳴き)と老犬の夜泣きは全く別物です。
仔犬の夜泣きはほとんどの場合は「さみしい」「かまってほしい」などの要求に起因しています。つまり、仔犬であるがゆえに夜泣きしているのです。その際の対処法は「無視」で大丈夫です。かまうと「泣けば(鳴けば)飼い主が来てくれる」と学んでしまうため、毎回泣くようになります。
しかし、老犬の夜泣きは全く違います。
仔犬の夜泣きはほとんどの場合、「甘え(鳴き)」であるのに対し、老犬の夜鳴きは「要求」です。
甘えに対しては教育(しつけ)が必要ですが、要求に対しては対応してあげることが正しいです。
「無視」もダメですが、「放置」も絶対にしてはいけません。
老犬の「要求」からくる夜泣きを無視したり放置しているとさらに大声で鳴くようになります。
一般的に「クーン」と鳴く時は「不安」「恐れ」「甘え」などが多いです。老犬も「クーン」と鳴くことがありますが、放置をしていると徐々に音量が上がっていき、最後には吠えだします。「クーン」と鳴いているうちに対応してあげることで近隣住民への負担も軽減されます。
絶対に叱らない
老犬が夜泣きをした時に叱るのは絶対にやってはいけません。
叱ることはもちろん、叩いたりすることは絶対にしてはいけません。愛犬との信頼関係を失うばかりか、精神的にも身体的にも傷つき、認知症が悪化したり、思わぬ身体障害を負う危険性もあります。
愛犬の夜泣きは飼い主を精神的に追い詰めることもあります。そんな時は、老犬の老人ホームもあります。デイケアなどのサービスを使用することも可能です。一人で介護をしようと思わず「人を頼る」ことをしましょう。
叩くのは仔犬にもしないように注意してください。叱る時は目を見て低い声で注意しましょう。
【老犬の夜泣き】飼い主の生活も重要!リフレッシュしよう・生活リズムを整えよう
この記事では、高齢化する愛犬の対応方法、夜泣きへの対処法についてご紹介しました。しかし、忘れてはいけないのは、ここで紹介した対応や対処法は「飼い主の健康」が前提となっているということです。
老犬の介護において「人を頼る」というのは「甘え」ではなく「必須」なことです。
飼い主さんで仕事をしている方の場合、重度の認知症の愛犬を一人で介護することは不可能だと考えます。
老犬介護を経験した筆者の主観です。
ここでは、老犬介護に必要なポイントをご紹介します。老犬介護の準備をしている方、現時点で困っている方は是非ご覧ください。
他人を頼る・愛犬を預ける
第一に、頼れる人を決めることが重要です。
「いざという時に頼れる人がいる」と分かるだけで気持ちが楽になります。家族や知人、友人に他より先がある場合は一緒に愛犬の介護を手伝ってもらえないか相談しましょう。
また、ペットのケアサービスもたくさんあるのをご存じでしょうか。近くにペットケアの施設がない場合でも、一週間に一度、月に一度合うことができるサービスもあります。使用可能なサービスや施設は以下の通りです。是非チェックして下さい。
老犬介護のサポート施設・サービスは?
- 老犬ホーム
- 動物病院
- ペットシッター
- ペットホテル
- ペットケアサービス
関連記事:準備中...
生活リズムを整える
愛犬です。
ここでは、飼い主のリフレッシュについてご紹介していますが、老犬介護の重要なポイントの一つは「飼い主の生活リズムを整えるには、愛犬の生活リズムを整える必要がある」ということです。
老犬に多いのは「昼夜逆転」です。
なぜか昼夜逆転してしまうんですよね。泣
一緒に生活しているはずなのにいつの間にか昼夜逆転してしまうんです...
「昼夜逆転」を治すポイント!
- できるだけ寝かせない
日を浴びることで、光によって、生活リズムを整えるセロトニンやメラトニンと言った物質の分泌を促します。
老犬になると歩けなくなることが多いので、室内で過ごしがちになりますが、一日に一回日を浴びせることで、体内時計がリセットされるため生活リズムを調整することができます。
完全に歩けなくなった場合でも。一日一回は外に出して光を浴びさせてあげましょう。
白内障や緑内障の子は注意が必要です。
白内障や緑内障の子は注意が必要です!水晶体が衰え、正常な光の屈折が行われないことにより、眼球に直接光が当たる為、とてもまぶしく感じる場合があります。外に出す場合は目隠しをして出してあげましょう。
「昼夜逆転」を治すポイント!
- 朝日を浴びる(日光浴する)
できるだけ寝かせない。
夜泣きをすることがクセになってしまうと、夜に体力を使い、朝昼は疲れて寝むくなるという悪循環に陥ります。
この対処法は「できるだけ寝かせない」ことです。
少し可愛そうにも感じますが、朝昼はできるだけ眠らせないようにすることで夜にぐっすり眠ってくれるということもあります。
寝そうになったら触ったり、声をかけたりして寝かせないようにしてみましょう。
試してみる価値はありそうですね!
老犬の夜泣き(夜鳴き)まとめ
今回は、老犬の夜泣き(夜鳴き)についてご紹介しました。
老犬介護のポイント
- 5歳~7歳で高齢犬・シニア犬になる
- 11歳〜12歳のシニア犬の約27.5%、15歳〜16歳の約67%の高齢犬が認知症
- 夜泣き(夜鳴き)は死の予兆とは限らない
- 夜泣き(夜鳴き)の原因は様々で、原因によって対策は異なる
- 睡眠薬・安定剤・サプリメントは使用前に動物病院に相談をする
- 最も重要なのは「人を頼る」こと
老犬の夜泣きには様々な原因がありますが、その原因によって対策も異なります。夜泣きの理由は何なのか、その対処法は何なのかを突き止めることが大切です。
認知症になれば愛犬は飼い主のことを忘れていきますが、呼ぶと「ぴくっ」と反応することがあります。最後まで愛犬が幸せな人生を歩めるようサポートしていきましょう!
老犬介護を乗り切ろう!
最も大事なことは「乗り切る」ことです。そのためには誰かを頼り、リフレッシュすることも大切だということを忘れないようにしてくださいね!